ヨーグルトメーカー
コスパがいいのはどれ?
「本当にこのヨーグルトメーカー便利なのかな?」
「もっと使い勝手のいいヨーグルトメーカーあるんじゃない?」
ヨーグルトメーカーを買おうと思った時、一番初めに選択肢に上がるアイリスのヨーグルトメーカー。
新たに家電を買うときは、ちょっと調べて一番売れ筋を見つけてはみるものの、もしかしたら他にもっといいものがあるかも…なんて思いますよね。
こんにちは。最近、ビール酵母を使ったパン作りにハマっているlove it! 編集部のアイです。
先日、私もヨーグルトメーカーを購入しました。
目的はもちろんヨーグルトを作ることもありますが、低温調理や自家製天然酵母作りも楽しみたかったんです。
元々の探究心もあり、しっかり調べ購入!
この記事はヨーグルトメーカーの選び方と、その活用についてです。
ヨーグルトメーカーの選び方
ヨーグルトメーカーと言っても、多くの機種があり、使う目的も一つではない…という方、多いのではないでしょうか?
そこで価格と使い勝手、サイズ感など・・・含めて選び方をざっと紹介します。
用途のメインは何?
やはりヨーグルト作り・・・ですよね。
家族で食べることを想定するなら、最低1Lは作れるサイズがいいです。
ヨーグルトメーカーというけれど、機種によっては他の発酵食品が作れたり、低温調理ができたりするものもあります。
何が1番の目的か、考えて見ましょう。
置くスペースは?
週に2・3回、人によっては毎日のように使用するものなので、決まった置き場所がある方がよいですね。
・・・と考えると、あまり大きなサイズでない方がいい。
購入する前に、置き場所を考えてサイズを測っておくといいですね。
機能性ヨーグルトも作りたい
今はさまざまな機能性ヨーグルトも販売されている。
けれど単価がちょっと高め。
家族全員で毎日食べるには、物価高になっている現在、ちょっと厳しい。
でもヨーグルトメーカーを使えば、たった1個のヨーグルトから、1Lくらいは軽く作れてしまいます。
とっても経済的です。
機能性ヨーグルトはその菌によって、培養する温度や時間は違います。
必要なスペックは、
- 温度設定:1度刻み
- 温度範囲:25度〜65度以上
- タイマー:1時間刻み、48時間以上
低温調理や他の発酵食品も作りたい
サラダチキンやローストビーフなどを、意外とどのくらい火を通すか難しいので、機械におまかせで低温調理できれば便利です。
飲む点滴なんて言われている甘酒も作れるし、その他の発酵食品(納豆や味噌・塩麹、クリームチーズ)やビネガー類も作れます。
必要なスペックは、
- 温度設定:1度刻み
- 温度範囲:25度〜65度以上
- タイマー:1時間刻み、48時間以上
- 保温部分:縦長のものより、保温箇所が広い物
- 容器:牛乳パック以外も使用可能&付属容器以外も使用可能
自家製天然酵母を作ったり、元種作りにも活用したい
数少ないとは思うのですが、自家製酵母を起こすために、ヨーグルトメーカーの購入を考えている方もいらっしゃると思います。
自家製酵母は温度管理が非常に重要なのですが、ヨーグルトメーカーがあれば、失敗なんて無くなると言ってもいいくらいです。
一定の温度環境を用意できるので、仕上がるのも早いです。
さらにその自家製酵母液から、パン作りのための元種(発酵種)を作るのも便利に使用できます。
必要なスペックは、
- 温度設定:1度刻み
- 温度範囲:25度〜35度が範囲に入っていること
- タイマー:1時間刻み、48時間以上
- 保温部分:縦長のものより、保温箇所が広い物
- 容器:牛乳パック以外も使用可能&付属容器以外も使用可能
…ということでまとめると、ヨーグルを作るだけでなく、いろいろ楽しみたいなら、欲しいスペックは以下です!
- 温度設定:1度刻み
- 温度範囲:25度〜65度以上
- タイマー:1時間刻み、48時間以上
- 保温部分:縦長のものより、保温箇所が広い物
- 容器:牛乳パック以外も使用可能&付属容器以外も使用可能
- 手入れ:できれば付属容器を食洗機で洗える
コスパ良し!おすすめのヨーグルトメーカー3つ
3つの家電量販店を周り、もちろんたくさんググって、比較もしました。
その中で、使い勝手の良い機種を3つを紹介します!
まずはその3つの機種の比較から。
アイリス、ビタントニオ、ナカサのヨーグルトメーカー比較
機種 | |||
アイリスオーヤマ KYM-015 | ビタントニオ VYG-50 | ナカサ NYM-100 | |
設定温度 | 25℃〜65℃ 1℃刻み | 25℃〜70℃ 1℃刻み | 25℃〜65℃ 1℃刻み |
タイマー 時間 | 48時間 1時間刻み | 99時間 1時間刻み | 48時間 1時間刻み |
低温調理 | |||
サイズ | 約 W15.6×D15.6×H27.4mm | 約W130×D150×H280mm | W168×D202×H190mm |
消費電力 | 40W | 30W | 30W |
価 格 | ¥3,530〜(Amazon) | ¥6,930〜(Amazon) | ¥3,970〜(Amazon) |
アイリスオーヤマ ヨーグルトメーカー KYM-015
出典:Amazon
- 容器を入れる部分が狭い
- 専用容器は1Lの牛乳を使う場合、種菌を入れる際牛乳を100ml 減らさなくてはいけない
- 低温調理がやり辛い
- 狭い場所でも置ける
- 1L の牛乳パックをセットできる
- 飲むヨーグルトを作れる
アイリスはいくつか機種がありますが、飲むヨーグルトが作れるのでこちらを選びました。
ビタントニオ ヨーグルトメーカー VYG-50
出典:Amazon
- 3つの中では高価格
- 専用容器は1Lの牛乳を使う場合、種菌を入れる際、牛乳を100ml 減らさなくてはいけない
- 専用容器をその度に熱湯消毒するのが面倒
- タイマーが99時間まで設定可能
- 1L牛乳パックだけでなく、豆乳の1L紙パックも入る
- 温度設定が70℃まである
ビタントニオのヨーグルトメーカーはいくつかありますが、上記機種だけ保温空間が少し大きめです。
ナカサ とろっとのむヨーグルトメーカー NYM-100
出典:Amazon
- 1Lの牛乳パックは入らない
- 置き場所は少しだけ広いスペースが必要
- 専用容器は、途中かき混ぜる必要があるときは、本体から取り出さないと蓋が開かない
- 専用容器は1L以上入るため、種菌を減らさなくていい
- 容器を入れるところが広い
- 低温調理がしやすい
このヨーグルトメーカーは、まったく同じスペックの 甘酒メーカー の方が売れています。
外観がちょっと違うだけなので、もし購入をするなら、好みで選べばよいでしょう。
我が家で選んだヨーグルトメーカー
最終的に選んだのは、ナカサ とろっとのむヨーグルトメーカー NYM-100 です。
無名だしどうなのかしら?と迷いましたが、いろいろ調べた結果購入、大正解でした。
- スタイリッシュでない
1Lの牛乳パックをそのまま入れられないのは、どうかしら…と思ったのですが、使ってみてむしろ便利さより、使いにくさがあるのでは?と思いました。
確かに1Lパックの牛乳を買ってきて、そのまま入れられるのは便利かもですが…
固形のヨーグルトを作った場合、そこの部分までスプーン入れてとなると、取り出しにくい。
500mlのパックでさえ、底部に残ったヨーグルトは出しづらいです。
そうなるとデメリットは、デザイン性のことくらいしかないってことに。
- 容器を入れるスペースが広い
付属の容器も口が広いので、低温調理をしやすい
市販のタッパーやガラス瓶を探しやすい
掃除がしやすい - ボタンが上部についているため、本体を押さえる事なく片手で操作可能
ヨーグルトメーカーは軽いので、側面ボタンは片手で本体を抑えないと、押せないけれど、上部ボタンなので片手で操作可能 - 500mlの牛乳パックでヨーグルトを作れる
- 低温調理の温度が、65℃まで上がれば充分だった
- 専用付属容器を食洗機で洗える
- コスパがいい
多用途に使える構造・機能の割に、価格設定が低い
多くのヨーグルトメーカーは、付属容器で調理するとき、熱湯消毒が必要。
けれど食洗機の80℃で洗えれば、その必要ないんです。
取扱説明書には記載無いので、自己責任で…ということになりますが、この機種の容器は食洗機で洗っても大丈夫でした。
ヨーグルトを作るときは、事前に必ず熱湯消毒をするのですが、電子レンジでの消毒も可能です。
市販の容器も使えます。
容器を入れる部分が広いので、用途に合わせた容器を選ぶ事ができます。
ヨーグルトメーカーでR-1を作ってみた
早速、R-1ヨーグルトを、よつ葉牛乳で培養してみた。
よつ葉牛乳で作ったからか、クリームチーズのようなまろやかさと、サワークリームのような酸味が少し、美味しくできました。
機能性ヨーグルトはちょっとお高いので、こんなにたくさんできると経済的!
ヨーグルトメーカーで自家製天然酵母を作る方法
私の1番の目的は、ヨーグルトメーカーでパン作りのために、自家製天然酵母やサワードゥ(サワー種)を起こしたかったからなんです。
まさにビールの泡ではなく、少し粘性を感じる泡が出るようになる
今回は…ネット上にも情報が少ない、市販ビールからビール酵母を起こす方法を紹介します。
ヨーグルトメーカーを使うと、すごくかんたんです。
実践!自家製ビール酵母を培養
発泡の勢いが良くて、スクリューキャップから吹きこぼれる
この泡は、ビールの泡ではなく、酵母が呼吸することで出ている泡です
- スクリューキャップの
ガラス瓶(500ccくらい) - キッチンスケール
- スプーン
- 新鮮なビール:200ml
- ミネラルウォーター[1]:150g
- レモン汁:大さじ1
- 砂糖:15gくらい[2]
以前アップした記事のビール酵母の作り方には、材料に硬水とレモンは含まれていませんでした。
その後改めて、書籍など探しいろいろ調べた結果、硬水とレモンを加えました。
理由は、硬水の方がミネラル豊富で酵母の増殖に役立ちます。
そして酸性の環境を用意する方がいい…という事が解ったので、レモン汁を少し加えました。
28℃で48時間セット
- ガラス瓶とスプーンなどを煮沸消毒
- ガラス瓶に、ビール・硬水・砂糖・レモン汁を入れて、蓋を閉め、揺すって混ぜる
- ヨーグルトメーカーを、28℃・48時間でセット
完成まで 1日2回は、蓋を開け酸素を取り込み、瓶を揺らす
徐々に元々の炭酸は抜けてくる - 48時間経過しても、酵母ができていないようなら、更に48時間追加
時間の経過とともに、ビール独特の香りから麦の甘い香りに変化していく
振ると、ビールの泡とは違った、発酵っぽい粘っこい泡が出てくるようになる - 出来上がり
使用したビールに元々入っていた酵母の元気さでも、出来上がりまでの時間は変わります。
出来上がりの判断目安
① 細かい泡が表面や液内に見えたり、きめ細やかで少し粘性のありそうな泡が発泡しているのが見える。
強めにガラス瓶を振ると、スクリューキャップでもプシューと吹きこぼれるほどになる。
② 瓶ぞこに澱(オリ)がたまる。
③ ふわーんとフルーティないい香り(最初のビールとは違う香り)。
ビールとは違う麦のフルーティな良い香り Done!
さあ! ビール酵母ができたら、パンを焼くための元種を作りましょう↓↓↓
ヨーグルトメーカーで作る
自家製ビール酵母のパンは風味がよく、とっても美味しいので、まだ試した事ない方はぜひ!
上画像のような、大きな気泡がポコポコのパンは、自家製酵母ならでは。
風味・食感・・・とも、後を引く美味しさです。
まとめ
ヨーグルトメーカーはさまざまな機種があるので、買おうと決めるとどれにしようか…と迷うと思います。
私は 自家製酵母を作りたかったので、"ヨーグルト作る"に関しては、付録的要素でした。
とはいえ、やはりヨーグルトを作るだけだとしても、かんたん操作で多機能のものは使い勝手が良いです。
売れ筋を買ったからといって、満足感が高い訳ではない。
後悔しないためには、そのヨーグルトメーカーを購入した後のことを考え、選ぶといいですね。
この記事が、少しでもお役に立てれば嬉しいです。