
ルヴァン種やサワードウスタータの余り種、けっこう出てしまいますよね。
でも捨てるのはもったいない。
凝り性の私は、一度に数種類の自家製天然酵母を起こし、元種を作ることがあります。
うまく酵母が育つと、パン作りに使いきれず…笑

こんばんは。
パンとビールが大好きな、love it! 編集部のアイです。
今回は何度もレシピを改良して、美味しくできた5種の無限クラッカーのレシピを紹介します。
ビール酵母やフルーツ酵母から作った元種でもOKです。
余り種のレシピで気をつけること!
余り種で作るお菓子って美味しいんです。
でも酸味が出ている余り種は、少し気をつけることがあります。
レシピの選び方
酸味の強い余り種の時は、『その酸味でも美味しく食べられるレシピ』を選ぶ必要がある…ってことなんです。
一般的にネットやYoutubeなどにあるレシピは、酸味の強くなった余り種には向かないものが多いんですね。

元々ルヴァン種やサワードウは、酵母だけでなく乳酸菌や酢酸菌も混在しているので、酸味が強くなりがち。
この記事では、何度も試作し考案した、"酸味のある余り種(捨て種)でも美味しくできるレシピ" も紹介します。
これは腐敗?それとも・・・

ルヴァン種やサワードウスターターをスクラッチで作るとき、捨て種がたくさん出ます。2・3日目あたりは、鼻をツンと突き刺すようなすっぱい香りがします。
この時期はいろんなバクテリア(菌)が増殖しているからなのですが、焼いてしまえば死滅するので食べられます。
ちなみに、ルヴァンやサワードウスターターの捨て種を、出さないレシピもあります。
でもこの少量レシピは、完成後しばらくは発酵力が安定しないので、余りおすすめはしません。。。

フルーツ酵母の元種が酸っぱくなる訳は、酵母液に粉(強力粉や全粒粉)を加えているからです。
その粉に元々付いている乳酸菌が、優勢になることで酸味が出ます。
なのでこれも焼いてしまえば、問題ありません。
また余り種を冷蔵庫保管して、1週間以上放置しておくと、フーチという液体が表面に溜まり出します。
これも問題ありません。
カビが生えたり、腐敗臭がするときはダメです!!
ルヴァン種やサワードウの余り種で作る、絶品!無限クラッカー3種のレシピ
『やめられない止まらない〜♬*゜』
こんなフレーズのスナック菓子がありますね。
まずはまさに、そんなクラッカーレシピを3つ。
この3つのレシピは、少しの酸味なら問題なく美味しくできます。
- のり塩クラッカー
- ごまとオートミールのクラッカー
- カレークラッカー
3つのクラッカーの作り方動画

クラッカーは麺棒で生地を薄く伸ばしますが、けっこう難しいですよね。
そこで動画内では、薄くキレイな四角に伸ばせるアイディアも紹介します。
のり塩クラッカーのレシピ
のり塩ポテトチップスのようなクラッカー作れないかしら・・・と、考えて作ったレシピです。
揚げてないので、ポテチより軽くていくらでも食べられます。

のり塩
作り方

材料Aをボールに入れ混ぜる。
ある程度混ざったら、生地を手で捏ねながらまとめる。
まとめた生地をビニール袋に生地を入れてとじ、そのまま冷蔵庫で1時間ほど休ませる。

生地を冷蔵庫から出し、袋に入れたまま麺棒を使い薄く伸ばす。
この時、袋の側面一辺と底部の辺を2cmほど折っておく。
このステップは、動画を確認して下さい。

袋の折ってあった2辺を戻し、ハサミで切る。
生地をオーブンシートに移す。
生地の表面にオイルを塗り、海塩を適宜ふりかけたら、好きな形にカットする。
180℃ / 356℉で15分〜20分焼く。
*オーブンに合わせて焼き時間は調節して下さい。

まるでのり塩ポテトチップのような、美味しいクラッカーの出来上がり。
余談ですが、この "のり塩クラッカー" 、友人にプレゼントしたんです。
そしたら・・・

家に帰るまでの20分、車を運転している間に全部食べてしまった…^^;
『悪魔のお菓子』だ!
と、嬉しい感想をくれました。
ごまとオートミールのクラッカーのレシピ
カルシウムなどのミネラルや、疲労回復効果の高いビタミンB1などが豊富なオートミール。
そして栄養効果の高いゴマを加えたクラッカー。
夜食にぴったりです。

オートミールごま
作り方
基本の作り方は、のり塩クラッカーと同様ですので割愛します。
焼き時間と温度
180℃ / 356℉で15分〜20分焼く。
*オーブンに合わせて焼き時間は調節して下さい。
カレークラッカーのレシピ
カレー煎餅が好きな家族のために考えたクラッカーです。
焼いているときも、スパイスの美味しい香りがたまりません。

カレー
作り方
基本の作り方は、のり塩クラッカーと同様ですので割愛します。
焼き時間と温度
180℃ / 356℉で10分、160℃/ 320どで10分焼く。
カレー生地は焦げやすいので、オーブンに合わせて焼き時間は調節して下さい。
*オーブンに合わせて焼き時間は調節して下さい。
酸味が強くなった余り種(捨て種・元種)でもおいしい2つのレシピ
こちらはスクラッチでルヴァン種やサワードウを作る時に出る、酸味の出た捨て種でも美味しく食べられるレシピです。
もちろん酸味の出た余り種でも、酸味が出ていない余り種でもOKです。
- ゆかりスイートクラッカー
- チーズとごまのクラッカー
上記3つのクラッカーの作り方動画
ゆかりスイートクラッカーのレシピ
酸味を美味しくマスキング!
ゆかりの酸味とグラニュー糖の甘味で、とっても美味。
グラニュー糖をレシピより多くたっぷりかけると、また美味しさupします。

酸味が出た余り種のクラッカー
ゆかりスイート
作り方

材料Aをボールに入れ混ぜる。
ある程度混ざったら、生地を手で捏ねながらまとめる。
まとめた生地をビニール袋に生地を入れてとじ、そのまま冷蔵庫で1時間ほど休ませる。

生地を冷蔵庫から出し、袋に入れたまま麺棒を使い薄く伸ばす。
この時、袋の側面一辺と底部の辺を2cmほど折っておく。
このステップは、動画を確認して下さい。

袋の折ってあった2辺を戻し、ハサミで切る。
生地をオーブンシートに移す。
油を表面に塗った後、ゆかりをふりかける。
*梅入りゆかりでも、きっと美味しいです。

グラニュー糖をふりかける。
*甘いのが好きなら、多めにかけて下さい。

好きな形にカットする。
160℃ / 320℉ で10分、150℃ / 302℉ で15分焼く。
* オーブンに合わせて焼き時間は調節して下さい

甘酸っぱい、クリスプクラッカーの出来上がり。
甘酸っぱさが酸味をマスキングして、とても美味しいですよ。
ごまチーズのクラッカーのレシピ
間違いない相性の組み合わせ。
ブラックペッパーがピリッと、少し大人味。

ごまチーズ
- 余り種(捨て種):100g
- 薄力粉:56g
- パルメザンチーズ粉:32g
- 白ゴマ:16g
- 海塩:1.2g
- ブラックペッパー:少々
- 焼く前に塗るオリーブオイル:適宜
- オリーブオイル:20g
作り方
基本の作り方は、ゆかりスイートと同様ですので割愛します。
焼き時間と温度
180℃ / 356℉で15分〜20分焼く。
チーズ生地は焦げやすいので、オーブンに合わせて焼き時間は調節して下さい。
*オーブンに合わせて焼き時間は調節して下さい。
まとめ
パンが好きでパン作りにはまり、さらに自家製酵母の面白さを知ると、余り種問題が出現します。
けれど余り種も、いろんなレシピで美味しく食べることができるんです。
私もまだそう言った知識が薄かった頃は、「余らせないようにするには…」と考えながら、ルヴァンやサワードウなどの発酵種をフィードしていました。
現在はあえて余り種を作ることもあるくらいです。
サワードウスターターは体にも良い効果が期待できるし、使ってお菓子やお好み焼きなど作るととても美味しいんです。
紹介したクラッカーも美味しくて、手が止まらなくなるほど。
ぜひ作ってみて下さいね♬*゜